入所前、私は不安に感じている事が幾つかありました。

• 素人なのに勉強についていけるのか
• 年齢がバラバラな研究生たちとうまくやっていけるのか
• なんとなくオッカナイ人がいて、取り敢えず怒られるイメージ

　こういった不安はすぐに解消されました。
　先生方を一言で表すと「親身」に尽きます。

　いろいろな人生を歩んできた人たちが、舞台という一つの特別な空間を作り上げていく。だからこそそこに無限の可能性を感じられて、仕事として関わる人や観る人を魅了していく、そんな舞台の力が好きです。飛び込んで良かったと思っています。

　過去の作品には私が見たことのある舞台も載っていたし、研究所の案内を読んで、こういう学校があるんだ、行ってみたいなぁ、と思いました。

　見学に行った時は、機材とか重いし、危険が多いなど、現実的な話も聞きましたが、広い倉庫やたくさんの機材、仕事風景を見て最終的にはここで一年間学びたいと思いました。

　私には舞台や照明の知識が全くありませんでしたが、一から教えていただき、毎日の実習でいろんな機材を見て触れるので、とても充実しています。

　舞台研究所に入所して“すごいな”と思ったのは、先生が舞台創りのプロだと言う事です。普段の仕事のリアルな部分を見る事ができたり、舞台の世界の第一線で活躍されている方たちの貴重な話を聞けたりするので、絶対に恵まれている環境だと思います。

　今は毎日が充実していて楽しいです。少しずついろんな事を教わっていくうちに興味の幅も広がったし、まだまだ勉強したいです。舞台研究所に入る前よりも、もっと舞台の世界で働きたくなりました。